ストレスの正体

ストレスの正体

ストレスは悪なのか。
誰しも、社会人になるずっと前からストレスを感じたことがあると思います。ストレスを溜め込んだら体に悪影響だからダメという認識は当たり前にあります。ストレス=悪というイメージがあると思います。果たしてそう言い切れるのでしょうか。私は昔から少し疑問に思っていました。

すると、ある教授の話を聞いた時に、私のモヤモヤしていたことが晴れた気がしました。
その教授が話していたストレスの正体の1つとして
『ストレスは生きる幸せを感じさせるもの』
ということでした。

例えば、「アルプスの少女ハイジ」の舞台になるスイスの山岳地帯。一見のどかでストレスがなさそうに思えますよね。実際スイスは梅雨もなく、春夏は気候が穏やかで過ごしやすい場所のようです。一方、冬はとても寒く厳しい環境に一変します。それ以外の季節でも心配や懸念は多い。欧州では羊がオオカミに襲われる脅威などもあるので、夜はぐっすり眠るわけにはいかなかったという記録もあります。生きていくうえで心労、つまりストレスは昔からありました。

「ストレスを避けなさい」というのは正しいことだと思います。でも、それはあくまでも程度問題。ストレスをとことん避けたらそれだけ幸せなのかというと、必ずしもそうでもなさそうなのです。私たちが「ストレス」と呼んでいるような心の負荷は、うまく乗り越えられた時にこのうえない達成感をもたらします。いわばストレスは「生きる幸せを感じさせてくれるもの」でもあるのです。そう考えると、「ストレスが全くない生活が理想的な心の健康状態」とは言えない気がしてきます。心の健康とは、ストレスによる疲れと、そこからの回復を行ったり来たりする中で得られる、もっとダイナミックなものだと思います。つまり、大事なのは疲労と回復のバランスだと思います。

私も実際に感じた経験があります。
大学4年生の1月〜3月はバイトや部活をせずに遊んだり家でダラダラしたりと自分のしたいことを忠実にしていました。その時は、全くストレスがありませんでした。確かに楽しかったですが、ヤル気がないと言うか生きがいというのは全く感じませんでした。
そして、社会人になった時に上手く出来なくて辛い時がありました。その時、かなりストレスを感じていました。ですが、練習を重ねて成功した時、とても嬉しかったですし生きがいを感じました。

今もストレスが無い!という訳ではありません。もちろん過剰なストレスは体に害を及ぼします。でも、ストレスを感じない生活は生きていく上で避けられません。それを無くすようにと考えるのではなくどうやって付き合っていくかを考えることが必要になります。ストレスがあるからこそ幸せを感じるというのは皮肉かもしれませんが、ストレスの正体が「生きがい」につながる人生のハードルになるのではないでしょうか。
そうすると物の見方・考え方が変わり自分の生活が豊かになるキッカケになるかもしれないですね…♪

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