人の強みが活きるとき

人の強みが活きるとき

流行り病も多い中、皆様いかがお過ごしでしょうか。

筆者はつい先日までコロナを患っており、数年ぶりに床に臥せておりました……

そんな療養の折に、知人から聞いたお話が少し考えさせられるものだったので、そのお話を書き連ねてみようかと思います。

知人はデザイン専門学校に通っていたのですが、その学校では授業の一環で作成したものをイベント販売会等に出品し、いかにして売り込み話題を作るか、という取り組みを行っていたようです。しかしながら、販売会に放り出されたとて、学生たちの作品は勝手に売れていくわけではありません。見向きもされない自分の作品とにらめっこする人が多数派だったそうで…

そんな中、自分の作品を売り込み、一人だけ在庫を完売させるという、他の学生とは一線を画す人物もいたそうです。まるでスーパーマンのような人物Aさんは周囲と何が違ったのか…私の知人は、「独自の世界観を築いている」という点が明確に違うと話します。Aさんは技術力も高く、コミュニケーションにも長けていて、まさに非の打ちどころのない人物だったそうです。

しかし、Aさんの作品の魅力はあくまでもAさんにしか作れない作風だと、周囲の人たちは考えていたようでした。流行りに流されるわけでもなく、「買ってもらうための作品」を作るでもなく、Aさんは自分の「作りたい」を追求し、それを決して疑わなかったそうです。

基礎を積み重ねたことによる能力の高さや、経験から来る感性というのは大事かもしれませんが、一番大事なことはそれらを培ってきた自分をいかに信じぬくことができるか、という部分にあるのかもしれません。

なお、私の知人も意を決して自身の作風を表に出してみたところ、作品をお客様に手に取ってもらえるようになったそうです。「努力は裏切らない」とよく言いますが、裏切らずに信じ続けてくれるのは自分自身だと思います。

何事においても、頑張ってきた自分を信じて突き進めると良いですね。

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